平成25年2月22日(金)からの京王電鉄ダイヤ時刻表が2月14日(木)に東京都交通局、2月15日(金)に京王ホームページで公開されました。
新たに見られる種別行先と、廃止される種別行先を紹介します。
(新設)
1.区間急行の新設
これまでの
通勤快速は停車駅はそのままで
区間急行に名称変更されます。行先としては、新宿、桜上水、若葉台、橋本、新線新宿、大島、本八幡が設定されました。本線系統下り列車の設定はありません。
特に、
区間急行桜上水行きは上り方面終電として、本線および相模原線からそれぞれ1本設定されました。また、平日朝ラッシュ時の都営8両編成の
区間急行は、若葉台、橋本行きがそれぞれ1本運行されます。
7000系幕車の
区間急行の表示は、なんと
白い背景に黄緑で、快速や急行が
青い背景に白字や
緑色の背景に白字に変更したのとは対照的です。また、英語表示は
Semi.Expressで、他社ではこれを「準急」の訳としている所が多いです。
2.急行調布行き(高尾山口まで各停)(新線新宿駅平日17時33分,53分,18時13分,3分発)
の新設
化け急行は新たに高尾山口行きとなって残りました。「
調布から各停高尾山口行」の表示が新たに見られるのかと思ったら、まさかの全車両都営8両編成での運転なので、見られません。でも、10-000形190Fの
急行調布が見られることになります。
この急行は、桜上水で特急の通過待ちをするという前代未聞の急行です。
3.快速高尾山口行き(新宿駅平日17時41分火21時41分まで20分おき)
の新設
快速が調布~府中間に各駅に停車するようになったのは、この列車の設定のためでした。この時間は新宿発の各停は全て橋本行きになり、本線の各停停車駅は快速又は急行調布行きで乗り換えなしで座って帰るという選択肢もでき、便利になります。
4.快速桜上水行きの新設
調布駅地下化に伴い、平成24年8月19日に突如として登場した
快速つつじヶ丘行きは、なんと勢力を拡大し、相模原線からは平日は夜間を中心に6本、土日6時台に4本、本線系統では平日夜間に高尾山口始発で8本、土日夜間に京王八王子始発で1本運行されます。
京王八王子を発着する快速はこの1本だけです。
平日夜間の
快速桜上水行きの一部は、都営8両編成による運用と思われます。
更に相模原線からは平日22時台に2本、
快速桜上水行きが新設されました。
5.快速高幡不動行きの新設
平日朝ラッシュ時に1本設定されました。
快速高幡不動行きの設定は史上初めてだと思います。
6.日中時間帯の都営8両編成各停 桜上水行き(新線新宿駅平日9時52分発)
の新設
都営8両編成での運転なので、都営車両での日中の桜上水行きが見られます。
(復活)
1.特急橋本行き(新宿駅平日9:49・土休日7:09~22:09発まで、20分間隔)
の復活
1992年5月28日~2001年3月26日に運行されていた
橋本特急とは異なり、相模原線内の停車駅は急行と同じで復活です。
2.特急新宿行き、特急京王八王子行き、特急高尾山口行きの復活
これまでの準特急の停車駅のまま、
特急に種別変更したため、所要時間は遅くなってしまっています。
例えば、新宿~京王八王子間の所要時間は、2001年3月に最短で下り34分、上り35分でしたが、特急消滅直前では下り37分、上り39分でした。
現在のダイヤでは、日中下り40~42分、上り41分と、のんびり走ります。東府中や百草園への臨時停車を考慮した余裕のあるダイヤです。
3.特急高幡不動行きの復活
新宿駅を深夜23時24分、24分、0時12分、25分発の毎日4本、この行先が運転されます。2010年の年末忘年会対策臨時列車や、2011年節電ダイヤでの運転実績があります。
なお、0時25分発以外は、高幡不動から各停京王八王子行きとなります。
4.各停 八幡山行き(新宿駅平日9時08分発、新線新宿駅平日17時01分発)
の復活
都営車両は
平成15年11月28日(金)以来実に
10年ぶり、京王車は
平成24年8月19日(日)以来、定期列車の八幡山行きが京王車両、都営車両それぞれ平日限定1本ずつですが復活します。
5.都営8両編成の急行京王多摩センター行き(新線新宿駅平日7時55分,8時03分発)
の復活
平成23年3月11日のダイヤ改定以前まで運行されていた都営8両編成の
急行京王多摩センター行きが平日朝ラッシュ時に2本運行されます。
6.快速京王多摩センター行き(新宿駅平日16時21分,毎日0時15分発)
の復活
終電の
快速京王多摩センター行きは現在の
通勤快速京王多摩センター行きの種別変更で、平日の設定は車両交換に伴うもので、平成23年3月11日ダイヤ改定以前以来の復活です。
7.競馬急行新線新宿行きの復活
競馬急行は、新線新宿行だけ5本の設定になります。7000系幕車で、緑色の
急行表示と、緑色の
新線新宿表示の並びが見られそうです。
(廃止)
多くの種別行先が廃止となっていますが、気がついた主なところでは
1.準特急京王八王子行きの廃止
2.準特急北野行きの廃止
3. 急行高幡不動行きの廃止
急行高幡不動行きはこれまで平日・土日ともに早朝夜間に数本運転されていましたが、今後は平日朝ラッシュ時に高幡不動から各停京王八王子行きの化け急行1本だけになり、純粋な
急行高幡不動行きは廃止されてしまいました。
今回の改正では、
急行が全般的に大幅に削減されています。
4.急行本八幡行きの廃止
これまで、日中にあたりまえのように見ることができた急行本八幡行きは、京王線内ではなんと1本も運行されることがなくなってしまいました。なお、都営新宿線内では今後も
急行本八幡行きとして運行されます。
5.上り動物急行の廃止
橋本特急の設定により、ダイヤに割り込む余裕がなくなったためと思われます。新線新宿行の設定にすれば運行な可能ですが、あえてそこまではしませんでした。
なお、土日早朝の多摩動物公園行きの急行1本は残りました。
6.通勤快速がすべて廃止
この
通勤快速京王八王子行きは平日ラッシュ時にだけ運転され、平成25年2月22日までは平日
1本だけ京王八王子行きが運行されていました。
新宿、若葉台、京王多摩センター、橋本、高幡不動、京王八王子、本八幡行きの
通勤快速は全て廃止されます。
7.都営8両編成の快速京王多摩センター行きの廃止
平成23年3月11日から設定されていた土日早朝の都営8両編成の
快速京王多摩センター行きは廃止されます。
一方、都営8両編成の急行高尾山口行きは今後も運転されることになりました。
8.快速調布行きの廃止
調布駅から急行橋本行きになる
快速調布行きは、急行になることで廃止となりました。八幡山・仙川対策は快速高尾山口行きで対応です。
9.快速京王八王子行きの廃止
伝統的に土日早朝に運行されていた快速京王八王子行きが廃止されてしまいました。
10.快速若葉台行きの廃止
平日朝ラッシュ時に1本だけ運行されていた快速若葉台行きは廃止されてしまいました。
11.快速大島行きの廃止
土日朝に4本だけ運行されていた快速大島行きは区間急行となったため、廃止されてしまいました。
その他、日中の各停調布行き、各停橋本行き、急行橋本行きは見られなくなりました。
区間急行の設定に伴い、新幕、新LED表示となったので、全ての列車の行先は刷新されます。
いずれにしろ、これまでにない種別・行先の列車が多数登場することになり、趣味的には面白いダイヤ改正となっています。