今年捕まえた虫を列挙します。
①セミ
アブラゼミ
ミンミンゼミ
ツクツクボウシ
ヒグラシ
②カマキリ
オオカマキリ(成虫・卵)
コカマキリ(成虫)
ハラビロカマキリ(成虫・卵)
③バッタ
ショウリョウバッタ
オンブバッタ
イナゴ
クルマバッタモドキ
④カブトムシ(成虫・幼虫)
⑤クワガタ
ノコギリクワガタ
コクワガタ
ミヤマクワガタ(これだけは、檜原村で偶然捕まえました)
これらの虫が、東京23区で捕まえられるのが素晴らしいのですが、特に、カマキリ、カブトムシ、クワガタはそう簡単に捕まえることは出来ません。
特に、カブトムシについて以下述べます。
カブトムシが捕れる23区内の公園については、googleで「カブトムシ 東京」と検索すると有名どころはヒットするので、あとはこまめにそこを探せばよいのですが、幼虫となるとgoogle先生と言えどもなかなか教えてくれません。
これには23区ならではの理由があると感じました。
理由① 幼虫は動き回らない
カブトムシの成虫は飛び回りますので、極論、自宅の網戸につかまっていたといった目撃情報や、道端で偶然見つけたといった情報が上がります。
しかし、幼虫は人目のつかない腐葉土の中にいますので、意識して探さないと決して見つかりません。
理由② 雑木林は東京では避けられる
今、都立公園は指定管理者に委託され管理されています。委託業者は、公園を綺麗にする必要があり、落ち葉掃除なども担っています。そんな公園管理をする上で、クヌギやコナラなど、いわゆる「どんぐり」ができる雑木林は掃除がとても大変で、そもそも避けられる傾向にあり、カブトムシの生活の場である雑木林の占める割合が少ないのが現状です。むしろ、春に綺麗な花を咲かせるサクラが喜ばれます。
理由③ 腐葉土がそもそもできない
そんな中、いくつかの都立公園には、クヌギなどの雑木林があります。しかし、落ち葉が綺麗に掃除され、腐葉土として残されることなく処分されてしまうと、幼虫が育つ場がなくなってしまいます。
上記理由をクリアして、カブトムシの幼虫が育つ環境が東京にはまだ残っています。
例えば、以下の場所です
皇居
明治神宮
大使館敷地内
八芳園
しかし、これらの場所でカブトムシの幼虫がいるであろう場所は「私有地」であり、許可なく昆虫採取は出来ません。
その様な」障壁が、東京23区内でのカブトムシの幼虫採取を阻んでいるのです。
では、23区でカブトムシの幼虫を捕れるところは残っていないのでしょうか?
答えは「残っている」です。
ただ、もしかしたらその採取は法的にはグレーゾーンなのかもしれません。
そもそも、空を飛んでいるカブトムシの捕獲は、「所有権のない物体の取得」にあたるのでしょうが、土の中にいる虫の所有権は、その土地の所有者にあると法的には考えられ、本来は都立公園なら東京都の許可が必要と考えられます。
これは東京だけの問題ではなく、日本全国でも当てはまります。地方の山村でカブトムシやクワガタを捕獲する動画をYoutubeで見かけますが、これらも厳密にいえば、その土地のが私有地であれ公有地であれ、許可が必要と思われます。
こんなことを考え始めると、「昆虫採取なんて全て法律違反!」となってしまい、子供達の遊びを奪ってしまいますが、ネット社会の現代は、そういうことにも注意していかないといけないのかもしれません。
そんなこんなで、彼方此方探し回った結果、2021年11月中旬、都内23内のある神社境内の落ち葉の中からカブトムシの幼虫を見つけました!この落ち葉の中には何十匹もの幼虫がいました。土を優しく掻き分けて、幼虫が見つかる瞬間の興奮はたまりません!
神社近くには、この様に朽ち木が積まれたエリアがありましたが、ここは立ち入り禁止となっていました。これ以外にも、近くの病院の敷地を散歩していたら、やはり落ち葉の中にカブトムシの幼虫がいました!宝物探しをしているようで、とても感激です。幼虫はそこにおいていき、来夏の成虫への成長を期待しました。
東京23区でカブトムシの最大の敵は私も含めた人間であるのは間違いないでしょう。
これからも、「to have」感覚ではなく、「to be」感覚を持ち続け、カブトムシの育つ東京23区でありたいと思います。
レア度:★★★★☆
(23区内でカブトムシの幼虫は知る人ぞ知る場所でしか捕れない)
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