
京都線京都駅5番線に進入する223系W17+225系U9によるA 新快速 播州赤穂行きです。

223系によるA 新快速 姫路方面播州赤穂行き側面表示です。
新快速 播州赤穂行きは、平日8本、土休日9本設定しか設定がありません。平日は大阪駅基準で8時発の列車が1本ありますが、それ以外は16時から19時台にのみ設定されています。
かつては日中も毎時1本が当たり前に走っていた「新快速 播州赤穂行き」ですが、現在は非常に本数が限られたレアな存在となっています。この歪なダイヤ設定の背景には、JR西日本の徹底した効率化と、赤穂線という路線の特殊性が関係しています。
1. なぜ夕方(16時~19時台)に集中しているのか?
- 遠距離通勤・通学客の「乗り換えなし」需要: 夕方から夜間にかけては、大阪や神戸(三ノ宮)の中心部から、加古川・姫路を越えて相生・赤穂方面へ帰宅する乗客が急増します。この帰宅ラッシュ時間帯に、乗り換えの負担をなくしてダイレクトに結ぶために設定されています。
- 姫路駅での「増解結」ラッシュ: 新快速は基本的に12両編成で走りますが、姫路から先の山陽本線・赤穂線は12両編成に対応していません。そのため、夕方の播州赤穂行きは、姫路駅で前後の車両を切り離し(4両または8両を切り離して網干の車庫へ戻すなど)、残った8両編成(一部4両)で赤穂線へ直通していく合理的な車両運用が組まれています。
2. 平日朝「大阪駅8時ちょうど発」の1本がある理由
- 赤穂エリアへのビジネス・観光・通学: 京阪神エリアを朝に出発し、赤穂方面へ向かう唯一の朝の下り直通新快速です。地元の高校・大学への通学や、企業の事業所が集まる赤穂エリアへのビジネス需要に応えています。
- 折り返し「上りラッシュ」の車両送り込み: この列車の最大の目的は、播州赤穂駅に到着したあと、折り返し「上りの大阪・京都方面行き新快速」としてラッシュ時間帯に走らせるための車両を現地に送り込む(回送代わりに営業運転する)役割を担っています。
3. 歴史的経緯:日中直通の廃止と「系統分割」
- かつては毎時1本走っていた: 2005年から2016年までの約11年間、新快速は日中時間帯も1時間に1本、播州赤穂駅まで直通運転を行っていました。これにより「滋賀県(近江今津・長浜)発、播州赤穂行き」という日本最長の普通列車種別として有名になりました。
- 単線区間の遅延リスク(2016年の廃止理由): 播州赤穂駅がある「赤穂線(相生~播州赤穂)」は、全線が単線です。日中に長距離を走る新快速が赤穂線に乗り入れると、赤穂線内でのわずかな行き違い待ちの遅延が、JR京都線や琵琶湖線といった数セクター先の超過密ダイヤ全体に大波及するリスクを抱えていました。
- 需要に合わせた系統分割: 姫路以西の乗客数が減少する日中において、長い編成の新快速を直通させるのは非効率でした。そのため、2016年のダイヤ改正で日中の新快速はすべて「姫路駅または網干駅止まり」に短縮され、姫路〜相生〜播州赤穂間は短い編成の普通列車による折り返し運転(系統分割)へと切り替わりました。結果として、現在の「通勤・帰宅時間帯のみ残る」形となりました。
2025年8月時点の新快速 播州赤穂行き 平日時刻表(例)
 | 敦賀 | 5:34 | ― | (新快速3407M) | → | 9:42 | 播州赤穂 |
 | 野洲 | 14:59 | ― | (新快速3481M) | → | 17:39 | 播州赤穂 |
レア度:★☆☆☆☆
(新快速 播州赤穂行きは平日8本、土休日9本設定)
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