JR東海南口(小田急口)発行のあさぎり6号の特別急行券です。発駅名は、松田と表示されており、新松田ではありません。
小田急電鉄の上り列車の特急券には、
赤斜線が伝統的に印刷されており、下り列車の硬券特急券が滅びたいまでもその伝統は踏襲されています。社線単独の特別急行券がマルスで発券できないので硬券が常備されています。
JR東海松田駅と小田急電鉄新松田駅は道を挟んで離れており、別の駅となっていますが、あさぎり号の特急券は、松田及び新松田駅双方の駅で購入することができます。更に松田駅は、北口(駅本屋)と南口(小田急口)があり、どちらの窓口でもあさぎりの特急券類が購入できます。しかし、南口にはグリーン券の常備がなく、趣味的に購入する人は北口だけで購入することが多いようです。今回、南口で購入したところ、新たな発見がありました。
特急券の発行を申し込むと、1人で仕事をしているおじさんは面倒くさそうに
「小田急線の駅がそこだからそっちで買ってよ」
とおっしゃりましたが、硬券が欲しい旨を伝えると、
「マニアの人?」
といいながら、なんとか硬券特急券を発行してくれました。クレジットカードでの購入はできず、現金購入です。
地紋は、「JPR てつどう」の様ですが、印刷が薄くなってしまい、
黄色無地のように見えます。
この券にマルス端末で発券した指定券を併せてホッチキスで留めて発売します。券面には、「指定券発行」スタンプを捺すのが普通なのでしょうが、なぜか
無効印を捺されてしまいました。
マルス発券による指定券です。JR東海のマルスは、小田急のシステムにオンラインされているのでマルスによる指定券が発券できます。発着区間表示は、「松田→(小田急線)新宿」と印字されています。南口発行なので、松田駅-MR1(窓口番号1)となります。
ちなみに北口で発行すると松田駅-MR(窓口番号2)と表示されます。
小田急の硬券を発売しているのは、JR松田駅と元箱根案内所の2か所のみと思われます。
あさぎり6号ロマンスカーの車両はJR東海371系でした。
車内は40%程度の乗車率で、ワイドビューの中、快適に過ごすことができました。
乗車区間 2010年10月26日(火)
| 松田 | ①16:21 | ― | ( | あさぎり6号) | → | 17:29③ | 新宿 |
レア度:★☆☆☆☆
(いつでも手に入るし、都心からも比較的近い)
参考
タカタカB 平成19年6月16日発行
きっぷ なんでも屋さん 平成21年4月4日発行
きっぷ展示館 平成21年6月2?日発行
バスときっぷとネコ 平成22年5月23日発行
鉄道コム