深夜の京王電鉄京王線新宿駅3番線で発車を待つ
急行 高尾山口行き 迎光号です。
新宿駅3時50分発の車両は
8000系による8両編成です。
迎光号が3本全て8両編成で運転されることは、明大前駅に貼ってあった
大晦日終夜運転時刻表であらかじめ知ることができました。
さて、迎光号の名前の由来は、高尾山薬王院で元旦に行われる行われる
迎光祭(初日の出)です。
高尾山とりわけ山頂の十三州見晴台は、晴れた日には東京タワー新宿の高層ビルが見えるほど見晴らしは抜群です。
大晦日のうちに山頂の十三州見晴台まで登り、ご来光を眺めながら新しい年の無病息災を祈ろうという人たちで百数十基の春日灯籠の並ぶ参道は終夜人の波が続きます。
薬王院の除夜の鐘が響き午前0時になると護摩火が焚かれ午前3時頃まで祈祷が続きます。
ケーブルカーは終夜ピストン運転をしていますが、かなりの人出で混雑しています。
しかし、高尾山薬王院は初詣の人出全国ベスト50にはランキングされていません。
といっても、東京都では第7位の約27万人もの人出があるようです(2010年)。
参考:都内のみの初詣人出ランキング
1位:319万 明治神宮
2位:216万 浅草寺
3位:62万 西新井大師
4位:40万 大国魂神社
5位:35万 湯島天神
6位:30万 神田明神
7位:27万 高尾山薬王院
8位:26万 靖国神社
9位:25万 日枝神社、柴又帝釈天
京王電鉄は「
年末年始の運転について」というプレスリリースを右の写真のように出すとともに、1月1日の早朝、高尾山で初日の出を迎えるための
臨時急行列車「迎光号」を運行しました。
京王線北野駅と高尾山への最寄り駅である高尾山口駅の間を結ぶ京王高尾線は1967年に開業し、「迎光号」はその翌年の1968年より、新宿駅と高尾山口駅の間を結ぶ臨時特急または急行列車として、毎年元旦に運行されています。
当初は5000系、後に6000系、8000系、9000系により運行されています。7000系の使用実績はこれまでありません。
1992年までは特急迎光号としてヘッドマークが取り付けられていましたが、1993年からは運用車両が8000系に変更されるとともに、ヘッドマークがはずされ、単なる臨時特急として運行されていました。
2000年からは急行として運行されるようになり、それと同時にヘッドマークの取り付けが8年ぶりに復活しました。
8000系には横長タイプのヘッドマークが取り付けられています。
深夜の京王電鉄京王線新宿駅3番線で発車を待つ
急行 高尾山口行き 迎光号です。
新宿駅4時20分発の車両は
9000系による8両編成です。
9000系の運用は2003年から始まりました。2009年は6000系の運用が1992年以来17年ぶりに復活したために9000系は運用から外れましたが、2010年から再び運用についています。
9000系には小ぶりなタイプのヘッドマークが取り付けられています。
2011年元旦は京王線新宿駅発が2本、都営新宿線本八幡駅発が1本運行されました。
深夜の京王電鉄京王線新宿駅4番線に停車中の
急行 高尾山口行き 迎光号です。
車両は
10-000形による8両編成です。
都営新宿線直通の「迎光号」は2002年から始まりました。
本八幡駅始発のものは、京王新線新宿駅までの間は普通列車として、以降、高尾山口駅までの間を急行列車として運行されました。
ヘッドマークは電飾で本当に輝いています。
2011年(平成23年)はうさぎ年です。下にいる
2匹のウサギがかわいらしいですね。東京都交通局の遊び心が伺えます。
このウサギに気がついた乗客は一体何人いるんですかね?
最後に…
迎光号にばかり注目が当りますが、
京王の終夜運転で最もレアな列車は、2本だけ運行される
「高尾山口発高尾行き」
だと思います。いつか撮影したいものです。
平成23年1月1日の時刻表
| 本八幡 | ①2:48 | ― | (各停) | → | 3:29④
新線新宿
④3:30 | ― | (急行迎光号1111) | → | 4:28① | 高尾山口 |
| 新宿 | ③3:50 | ― | (急行迎光号1113) | → | 4:47② | 高尾山口 |
| 新宿 | ③4:20 | ― | (急行迎光号1115) | → | 5:13② | 高尾山口 |
レア度:★★☆☆☆
(元旦しか運行されないが、注目度が高い為ネットではよく見かける)