E353系の
あずさ3号 甲府行き9号車
指定席側面表示です。
2021年8月14日から16日にかけて、日本列島を襲った記録的な豪雨のため、中央本線の甲府~塩尻間は終日運転を見合わせました。その結果、原則新宿~松本間を結ぶ特急あずさ号は全て運休となったのですが、あずさ3号とその折り返しのあずさ44号に限り、甲府発着で運行されました。その結果、非常に珍しい甲府行きあずさ号が運転されましたので報告いたします。
E353系の甲府行き10号車側面表示です。
2021年8月16日(月)はこの様に行先単独表示での運行となりました。これもかなり珍しいことです。
E353系の富士山・河口湖行き3号車側面表示です。
あずさ号の表示に合わせ、富士回遊号の列車名と指定席表示も消え、行先単独表示となっていました。これもとても珍しい表示です。
新宿駅に表示された特急あずさ3号甲府行きの案内です。
このように、かいじ号は通常通りの運行となっていました。
ここに、原則運休のあずさ号のうち、あずさ3号だけが運行されたヒントがあるのかもしれません。
【あずさ3号だけが運行された理由】
1.かいじ号と停車駅が同じ
塩山、山梨市、石和温泉といった、大月~甲府間の主要駅に停車するあずさ号はこのあずさ3号と、夜間のあずさ55号の2本だけの設定となっています。観光目的で山梨県のこれら主要駅に向かう客は多く、運休する混乱を最小限にしたのかもしれません。
2.富士回遊と連結している
上記理由と似てはいますが、富士回遊と大月まで連結して走るあずさ号は3号と44号だけです。そのため、運休してしまうと3両編成のE353系が中央本線を爆走することになります。それはそれでシュールでしたが、それは避けたのでしょう。もしかしたらこれが一番大きな理由かもしれません。
3.千葉始発である
千葉から新宿に向かう通勤特急的な利用者もいることでしょう。そう考えると、その区間の利用者の事も考えて運転したのかもしれません。
かいじ号が1988年3月13日にあずさ号と独立して甲府行き特急列車となるまで、最終甲府行きが運行されていましたが、それ以来の甲府行きあずさ号なのではないでしょうか?
2021年8月15日・16日のあずさ3号 甲府行き 時刻表
| 千葉 | ⑨6:38 | ― | (あずさ3号5003M) | → | 9:09 | 甲府 |
レア度:★★★★☆
(甲府行きあずさ号の定期設定はない)
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