菊の紋章を掲げる貴賓車E655-1からお手振りする天皇皇后両陛下です。
天皇・皇后両陛下は平成24年10月6日(土)、山梨県甲府市を訪れ、明治天皇が山梨県に贈られた森林を視察されました。
両陛下は6日午前、東京駅からお召し列車「なごみ」に乗車され、甲府に向かいました。この往路は仕事の関係でどうしても見に行くことができなかったのですが、復路には間に合ったので東京駅にお召し列車が到着する様子をレポートします。
19時頃に東京駅中央線ホームに到着すると、1番線中央付近に怪しい空間が広がっていて、これから何事かが起こることを暗示しています。
すると、1番線の案内に「回送」の表示が現れます。お召し列車到着5分前まで1番線は使用されていました。
すると、両陛下をお迎えする大役を仰せつかった、梅原東京駅長が登場!
集まったカメラマンにポーズを撮るサービスもしてくれました。
快速大月行きがホームにいる間に駅長は所定位置にスタンバイです。この時点では誰でも駅長の横の車両に乗ることができるのですが、異様な雰囲気を感じ取り、誰もこの車両には乗っていませんでした。
17時22分発の快速大月行きが発車すると、東京駅長は直立不動の姿勢でお召し列車を待ち、現場に緊張感が漂います。
天皇皇后両陛下が乗車するお召し列車を敬礼して待つ東京駅長。
駅員は頭を下げて到着を待ちます。
そして国旗と菊の紋章を掲げたお召し列車が東京駅1番線に滑り込みます!周囲には「おお~」「キャ~」といった何とも言えないどよめき、感嘆、感動の声が響き渡ります。
先頭車両には多くの随行員が乗車していました。
2両目にも数名乗車しています。
3両目の前室は、カーテンが下りていて中の様子は伺えません。
そしてひときわ窓の大きい両陛下の乗車している貴賓車の登場です!
両陛下の登場に、東京駅中央線ホームはある種のパニック状態でした。
天皇皇后両陛下の方向に敬礼して待つ東京駅長。
そして皇后陛下のお手振りです。いや~、感動します。
天皇皇后両陛下が下車するのを敬礼して待つ東京駅長。両陛下はお手振りしながらの下車です。
ホーム先端に向かって駅長が両陛下をご案内します。
今まさに、天皇皇后両陛下は東京駅中央線ホームにいるのです。
そしてホーム先端にあるエレベーターから1階に下り、ホームから両陛下は姿を消しました。
この後もお召し列車の車両はしばらくホームに残っているので、次に撮影大会が始まりました。
下車後少しの間だけ、国旗と菊の紋章を掲げた先頭車両の撮影が可能でしたが、この後カメラマンが押し寄せて、ロープ規制が張られてしまいました。
貴賓車に掲げられている菊の紋章を2人の社員がはずしにやってきました。
菊の紋章がはずされた貴賓車。
貴賓車の車両番号はE655-1で、車端にしか表示されていないので、貴重な表示です。
この度、日常の光景に突然現れたピカピカの特別車両、そして両陛下にある種のパニック状態に陥った東京駅中央線ホームですが、両陛下の醸し出すオーラに感動しました。
甲府 | ③17:31 | ― | (召9002M) | → | 19:27① | 東京 |
(天皇皇后両陛下を直接拝見できる機会は稀)