小田急電鉄小田原線新宿駅2番線ホームに到着するGSE70000形70052Fによるおかえり登山電車61号箱根湯本行きです。
60000系以降のロマンスカーでは、任意の文字を表示できるようになっているので、このように側面では箱根登山鉄道3000形と共におかえり登山電車号と表示されています。上から下に赤から紫色のグラデーションがかかっています。最近はこの様にグラデーションをかけるのが小田急のマイブームです。
小田急電鉄は、2020年7月23日(木・祝)、箱根登山電車の全線運転再開を記念して、新宿から箱根湯本を結ぶ臨時特急ロマンスカー「おかえり登山電車号」を運転しました。
本臨時特急の使用車両は、「箱根に続く時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトとするGSE(70000形)とし、列車側面の行先表示を「おかえり登山電車号」と表示して新宿を朝6時10分に出発しました。車内では、本厚木駅発車後に箱根登山鉄道職員による「箱根登山電車全線運転再開記念乗車券」(硬券記念台紙付き2枚セット 価格820円)の発売、秦野駅から小田原駅間で、ロマンスカーオリジナルノベルティをプレゼントしました。
特急ロマンスカーのルーツは、1935年、新宿~小田原間をノンストップで運転した「週末温泉特急」に遡ります。その後、1950年8月、特急車等の箱根湯本までの乗り入れを開始し、ロマンスカーから箱根登山電車へと乗り継いで箱根をめぐる周遊ルートが形成されました。
2019年10月、令和元年東日本台風の影響によって、箱根登山電車は箱根湯本~強羅間の運転を見合わせ、本年7月23日、全線で運転を再開します。「おかえり登山電車号」は、この周遊ルートの再開という新たな歴史を刻む特急の1番列車となります。
新宿駅の表示は臨時61号でした。
発車案内には、上記のように
<祝>箱根登山電車 全線運転再開!
6時10分発 特急ロマンスカー
【お帰り登山電車号】
といった特別な表示となっていました。
早朝ということもあり、新宿始発時点では空席が目立ち、乗車率は2割程度といったところでした。奇しくも政府のGo To Travelキャンペーンが前日22日から始まっていながら、東京を発着する旅行は対象外という中途半端な状況下、新型コロナウイルス感染症とどのように共存していくのかが問われている中での運行となっております。
新宿 | ②6:10 | ― | (おかえり登山電車号) | → | 8:02① | 箱根湯本 |
(GSE70000形によるおかえり登山電車号の定期運用はない)
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