早朝の函館本線札幌駅2番線で発車を待つH100形5+9による普通然別行き。この列車は、札幌駅から然別駅まで直通運転する貴重な列車です。
H100形による普通然別行き側面表示です。H100形の先進的なデザインと、この列車が持つローカル感の対比が、鉄道ファンにはたまらない魅力となっています。
普通然別行きの概要
札幌駅から然別駅まで直通する普通列車1930Dは、函館本線の中でも特に珍しい運行形態の列車です。
- 設定本数
- 札幌始発の普通然別行きは、この早朝の1本のみ。
- 夕方には快速ニセコライナー倶知安行きとして、然別まで直通する列車がもう1本運行されています。
- 小樽始発の普通然別行きは午後に2本設定されていますが、札幌発の運行は希少な存在です。
この列車は、地元住民にとっても観光客にとっても、函館本線の重要な足となっています。
廃止の背景と今後の影響
北海道新幹線の札幌延伸が実現することにより、然別駅を含む一部区間は廃止される予定です。このため、現在運行中の普通然別行きも、その役目を終えることになります。
然別駅は地元コミュニティにとって欠かせない存在であり、この駅と直通列車の廃止は、地域住民の移動手段や日常生活に大きな影響を与える可能性があります。一方で、新幹線開業による高速交通網の整備は、観光需要を活性化させるなど、北海道全体に新たな可能性をもたらすでしょう。
しかし、鉄道ファンにとっては、こうしたローカル列車が失われることは大きな寂しさを伴うものです。
メッセージ
普通然別行きは、函館本線の歴史の一部であり、地域をつないできた重要な列車です。その姿を見られるのはあとわずかとなるかもしれません。H100形が堂々と然別へ向かう姿を目に焼き付けたい方は、ぜひ早朝の札幌駅に足を運んでみてはいかがでしょうか?
鉄道の新時代が幕を開ける一方で、失われゆくローカル線の風景もまた、私たちの記憶に刻まれるべき貴重なものです。
札幌 | ②6:09 | ― | (普通1930D) | → | 7:49 | 然別 |
(札幌始発の普通 然別行きは1日1本だけ)
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