「踊り子」と同じ田町車両センター所属の車両(B編成)による185系電車7両で運行され、普通車は全車自由席で、グリーン車のみ座席指定制を採っています。
ホームタウンとちぎは、夕ラッシュ時に帰宅する通勤客を乗せ、埼玉・栃木へと向かう特急です。
新宿からはほぼ確実に着席可能ですが、池袋~大宮までは満員になることもありました。久喜を過ぎるともう車内はガラガラでした。平日の利用客は通勤・通学者がほとんどで、土休日は新宿、池袋からの買い物帰りの乗客が多くなります。
2002年12月1日、新特急の称号廃止に伴い、「新特急ホームタウンとちぎ」から「ホームタウンとちぎ」に名称が変更され誕生しましたが、わずか8年後の2010年12月3日をもって運行を終了し、廃止となってしまいました。
この列車が廃止になる大きな要因は、湘南新宿ラインの発展とそのグリーン車の存在によるものでしょう。
新宿駅5,6番線ホームには「とちぎ・あかぎ 自由席特急券販売機」の表示があり、近づいてみると、「この自動販売機はホームタウンとちぎ・あかぎ号の自由席特急券を発売しています。」との案内があります。
廃止後の宇都宮線区間の特急は東武直通「きぬがわ/日光」、夜行の「カシオペア・北斗星」のみとなり、国鉄が昭和36年(1961年)10月1日に実施した白紙ダイヤ改正、いわゆるサンロクトオ(3・6・10)により、つばさ(上野~秋田)が誕生して以来続いてきた赤羽~黒磯までの区間を走行する昼行特急は、これで消滅となり、一つの時代が終わりました。
平成22年12月3日運行最終日の時刻表
新宿 | ⑥17:43 | ― | ( | ) | → | 19:59 | 黒磯 |
レア度:★★★☆☆
(平成22年12月3日で廃止)