東日本大震災による津波及び火災被害を受けた、JR東日本気仙沼線南気仙沼駅を西から望んだ光景です。
先日、災害支援で気仙沼市に行ってきました。
現地は生活用品は十分な量確保できているものの、ガソリン不足は深刻で、24時間以上ガソリンスタンドに並んでもガソリンを入れることができない状況です。
電気は徐々に回復してきているものの、ガス、水道の復旧は当分見込めません。
今後、被災者に必要なものは「現金」です。全てをなくし、絶望の中から生活を再建する段階に入っています。
それには「現金」が必要なのです。
さて、本題に戻ります。気仙沼線は津波の被害を受け、海沿いの地域は壊滅的な被害状況です。
南気仙沼駅は単式ホーム1面1線を有する駅で、気仙沼市の中心街に位置し、快速「南三陸」も停車する市内の中心駅でした。
(Wikipediaより引用)
この地図のように、海岸からは約1kmも離れています。
しかし、平成23年3月11日14時46分に発生した東日本大震災により引き起こされた大津波及び、工業施設から流れ出した重油が津波により拡散されたことによる火災のため、南気仙沼駅周辺は壊滅的な被害を受けてしまいました。
その時の様子を朝日新聞気仙沼支局の掛園勝二郎支局長は、東京本社に次のような報告で寄せています。
「気仙沼港は火の海。すごいことになっている。
午後5時半すぎ、気仙沼港口にある漁船用燃料タンクが津波に倒され、火が出た。その火が漂流物に次々に燃え移っている。さらに、波が押し寄せるたびに、燃え移った漂流物が街の中に入り、民家に延焼している。
周辺は暗くなっているが、一面、真っ黒な煙と炎が覆っている。あちこちで火が上がり、『バーン、バーン』という爆発音もあちこちで聞こえる。気仙沼市街地北側で火柱が3本見える」
http://www.asahi.com/national/update/0311/TKY201103110794.html
ホームには屋根が1両分ほどかろうじて残っていましたが、あまりにも無残です。
駅前には飲食店街などがありましたが、その面影も見つけることができません。
もともと道路があったところだけ、自衛隊によりがれきの撤去が行われていますが、それ以外のがれきの撤去はまだまだ行われておらず、道路も一般車両の立ち入りは禁止されています。
たくさんの人たちの希望を運んでくれた気仙沼線も、しばらくお休みです。
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(判定不能)
参考
気仙沼線 津波の被害状況1 南気仙沼駅
気仙沼線 津波の被害状況2 小金沢駅
気仙沼線 津波の被害状況3 小金沢駅~本吉駅間
気仙沼線 津波の被害状況4 本吉駅
気仙沼線 津波の被害状況5 陸前小泉駅
気仙沼線 津波の被害状況6 蔵内駅
山田線 津波の被害状況 宮古駅~磯鶏駅