深夜の上野駅16番線に入線する臨時急行能登号 金沢行きです。
何故かはくたかのヘッドマークを掲げての上野駅入線です。
車両は485系K2編成による6両編成です。
その後幕回しを行い、急行能登のヘッドマークに変わりました。
2010年(平成22年)3月13日、急行能登はボンネット型先頭車485系を使用した定期列車としての運用が終了しましたが、3月19日より新潟車両センターの485系電車K1・K2編成の6両編成による臨時列車として運転が開始されました。
だが、全車指定席であることからホームライナーとしての機能を失い、乗車率は低迷を続けました。
2011年3月11日から4月27日までは東日本大震災の影響により運休を余儀なくされましたが、その後は繁忙期を除いても金曜のみの臨時列車として運転が続けられていました。
しかし、2012年に入ってからは史上まれにみる大雪の影響で運休が相次ぎ、2012年に運行されたのは始発駅基準で1月1日、2日、3日、6日、7日、13日、20日の上下列車のみで、なんとそれ以後の始発駅基準で1月27日、2月3日、10日、17日の上下列車は日本海側の大雪の影響で運休となっていました。
雪による輸送障害については、気象状況や部外による天気予報なども活用し、現地での状況も考慮して、雪を排出する機械などを導入して、防止するようにしているのですが、今年の日本海側の大雪の前にはいかんともしがたく、ほぼ1ヶ月間の間運休が続いていました。
しかし、実質的な運行最終日である始発駅基準で2月24日の上下列車は運行されました!
先の写真のように、JR東日本は警備員を配置するなど、通常とは明らかに異なる体制を敷いており、この日の運行をもって完全廃止となるのはもはや自明といえる状況でした。
それを反映してか、上野駅16番線付近には深夜にもかかわらず約100名の鉄道ファンが集まっていました。
平成24年2月25日(土)早朝の上野駅16番線に到着する臨時急行能登号 上野行きです。車両は485系K1編成による6両編成です。
早朝にもかかわらず、約30名ほどの鉄道ファンが集まっていました。
平成24年3月17日のダイヤ改正以降、臨時急行能登号の運行に関する発表はなく、これらの平成24年2月24日発、25日着の列車をもって、臨時急行能登号はひっそりと完全廃止されてしまいました。
JR東日本とJR西日本を直通する臨時列車の運行形態が嫌われたものと推測されます。
夏休み期間の繁忙期には運転される可能性もありますが、東京と金沢を直通する列車の運行は、北陸新幹線開業までしばらくお休みとなりそうです。
平成24年2月24日(金)の急行能登最終運行日時刻表
上野 | ⑯23:40(7分遅)- | (臨時急行 能登) | → | 6:37⑤ | 金沢 | ||
金沢 | ⑥22:29- | (臨時急行 能登) | → | 6:19⑯ | 上野 |
(臨時急行能登の運行は平成24年2月24日(金)発をもって完全廃止)