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2012年11月7日水曜日

JR西日本 金額式常備軟券乗車券4 山陰本線 特牛駅

山口県下関市豊北町大字神田字大場ヶ迫にある山陰本線の特牛駅(こっといえき)は、難読駅で知られている長門鉄道部管理の無人駅ですが、駅前の個人宅で金額式常備軟券乗車券大人専用5種類、一般式常備軟券乗車券大人専用1種類、計6種類販売している簡易委託駅です。以下すべて紹介します。
特牛から180円区間行です。
地紋は赤色「JR W」で、長門市駅発行です。

JR西日本 金額式常備軟券乗車券 特牛駅
特牛から320円、570円区間行です。最も販売実績が多いのは病院のある小串までの320円区間です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 特牛駅
特牛から650円、820円区間行です。
特牛駅
特牛駅舎は木造で、改札口は木製のものが残っており、駅名版も往年の姿のものです。
特牛駅
1面1線のホームは駅舎から階段を上った一段高い所にあります。
山口線 吉田商店
吉田商店きっぷ売り場案内@篠目駅駅前に簡易委託の一般宅があります。ただし、駅舎を借りて野菜等の販売をしています。
近づいてみると、右写真のように、「特牛駅 JR西日本乗車券発売所」の看板が掲げられています。

受託者は30代女性であるため、高齢化による委託廃止は当面ないと思われます。

2000年度乗車人数(降車客含まず)91人/日から、2010年度乗車人数が34人/日へと10年で約3分の1になっている状況をみると、この地域の過疎化も厳しいものがあります。

なお、隣の阿川駅でも駅前商店で常備軟券乗車券を販売していましたが、2010年頃に取り扱いを終了してしまいました。

レア度:★★☆☆☆
(山陰本線特牛駅は交通の便が悪いが、行けば常備軟券は買える)

2012年11月6日火曜日

JR西日本 金額式常備軟券乗車券3 山陰本線 長門三隅駅

山口県長門市三隅下にある山陰本線の長門三隅駅(ながとみすみえき)は、長門鉄道部管理の無人駅ですが、駅前の新谷商店で金額式常備軟券乗車券大人専用12種類、小児専用2種類、計14種類も販売している簡易委託駅です。以下すべて紹介します。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 長門三隅駅
長門三隅から180円、190円区間行です。最も販売実績が多いのは長門市までの180円区間行で、券番号も1115番と他を圧倒する販売実績です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 長門三隅駅
長門三隅から230円、320円区間行です。
2番目に売れるのがが萩までの320円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 長門三隅駅
長門三隅から400円、480円区間行です。
3番目に売れるのがが東萩までの400円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 長門三隅駅
長門三隅から570円、820円区間行です。
820円区間は最も売れず、券番はなんと4番です。

長門三隅から950円、1,110円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 長門三隅駅
長門三隅から1,280円、1,450円区間行です。
下関までの1,450円区間も時々売れるとのことでした。

JR西日本 金額式常備軟券乗車券(小児用) 長門三隅駅
小児専用券は90円、160円区間行の2種類だけです。売上1番目と2番目の区間に限り小児専用券が用意されています。
地紋は赤色「JR W」で、長門市駅発行です。
長門三隅駅舎と新谷商店
新谷商店案内@長門三隅駅長門三隅駅ホームに降りると、駅舎出て左側に商店が見えます。
駅舎は無人ですが、右写真のように、「きっぷは、駅前の新谷商店で販売しています。」と案内があります。
長門三隅駅 新谷商店
新谷商店きっぷ売り場案内@長門三隅駅近づいてみると、右写真のように、「長門三隅駅 JR西日本乗車券発売所」の看板が掲げられています。
お店には80歳と82歳の夫婦が店番をしていました。

毎日7時から18時頃までお店は営業していますが、日曜日の午後は閉店します。
長門三隅駅 新谷商店 運賃表
新谷商店券箱@長門三隅駅きっぷはあらかじめ切ってあり、このような券箱に備え付けてあります。

店の中には手作りの運賃表が張ってあります。特牛までの650円区間、滝部までの720円区間のきっぷは備え付けられてないことが分かります。

平成24年11月時点で、長門三隅駅には上下それぞれ9本/日しか列車の運行がなく、9時頃から13時頃の日中には列車の運行がない閑散区間にあります。早朝6時30分には高校生のために隣の長門市駅までたった1駅だけの通学列車が設定されています。
2000年度乗車人数(降車客含まず)155人/日から、2010年度乗車人数が84人/日へと10年で半減している状況をみると、この地域の過疎化も厳しいものがあります。
長門三隅駅
長門三隅駅は相対式ホーム2面2線です。駅舎は上りホーム側に設けられており、下りホームとは跨線橋でつながっています。
長門三隅駅
駅舎には以前は介護予防拠点施設「はつらつステーション三隅」が併設されていましたが、閉鎖されてしまったため真の意味で「無人駅」です。

これまでの紹介内容をまとめます。
種類山陰本線 長門三隅駅
営業時間 毎日7:00~18:00 日曜午後休
(外出時など不定期に閉店するので注意)
金額式
(大人用)
180円、190円、230円、320円、400円、480円、570円、
820円、950円、1,110円、1,280円、1,450円区間行
金額式
(小児用)
90円、160円区間行
合計8,410円

レア度:★★☆☆☆
(山陰本線長門三隅駅は交通の便が悪いが、行けば常備軟券は買える)

2012年11月5日月曜日

JR西日本 常備軟券自由席特急券 山口線 三谷駅

JR西日本 常備軟券自由席特急券 三谷駅
山口線三谷駅には3往復運転されている特急「スーパーおき」号のすべてが停車します。

三谷駅では昨日紹介した金額式常備片道普通乗車券の他に、50kmまでの常備自由席特急券(730円)も販売しています。北近畿タンゴ鉄道の各駅で販売している常備B自由席特急券は発駅補充式のため、JR西日本の常備自由席特急券を販売しているのはこの三谷駅が最後と思われます。

この50kmまでの常備自由席特急券以外は一切販売しておらず、新山口駅までの特急利用に特化しています。

2010年度の乗車人数(降車客含まず)がたった45人/日の三谷駅に特急が止まること自体が謎ですが、そのおかげでJR西日本唯一の常備軟券による自由席特急券がこのように残存しています。

なお、10年前の三谷駅における2000年度乗車人数(降車客含まず)が123人/日であったことを考えると、この10年間で利用者がなんと約3分の1に減少しており、鉄道離れは深刻というより無惨としかいいようがありません。
常備軟券自由席特急券表紙 三谷駅

表紙をいただくことができました。この発駅印刷済みの「委託販売自由席特急券」はJR西日本管内ではここ三谷駅だけが取り扱っています。
スーパーおき5号せっかくなので、この常備軟券自由席特急券を利用して新山口までスーパーおき5号に乗ってみました。三谷駅から乗ったのは私だけでした。

JR西日本管内で常備軟券と常備軟券自由席特急券の組み合わせで特急に乗れるのは三谷駅からだけです。

これまでの紹介内容をまとめます。
種類 山口線 三谷駅
営業時間 毎日7:00頃~21:00頃
(外出時など不定期に閉店するので注意)
金額式
(大人用)
140円、180円、200円、230円、320円、480円、
570円、650円、740円、950円、1,110円、1,280円、
1,450円、1,620円区間行
金額式
(小児用)
100円、240円、370円区間行
自由席特急券
(大人用)
50kmまで(730円)
合計11,360円

レア度:★★★☆☆
(JR西日本唯一の常備軟券による自由席特急券)

2012年11月4日日曜日

JR西日本 金額式常備軟券乗車券2 山口線 三谷駅

山口県山口市阿東生雲東分字三谷にある山口線の三谷駅(みたにえき)は、山口地域鉄道部管理の無人駅ですが、駅前の村上酒舗で金額式常備軟券乗車券を大人専用14種類、小児専用3種類、計17種類も販売している簡易委託駅です。以下すべて紹介します。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅

三谷から140円、180円区間行です。地紋は赤色「JR W」です。140円区間のきっぷだけ、他のきっぷとフォント及び文字のレイアウトが違うことが分かります。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅
三谷から200円、230円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅
三谷から320円、480円区間行です。最も販売実績が多いのは断トツで山口までの480円区間行で、上山口・宮野・津和野もこの480円区間になるのでもうほとんどこれしか売れません。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅
三谷から570円、650円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅
三谷から740円、950円、1,110円、1,280円、1,450円、1,620円区間行です。480円区間の次に売れるのが新山口までの740円区間行とのことです。このように営業キロが100キロ以下の当日限り有効の切符が売られています。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅
JR西日本 金額式常備軟券乗車券 山口線 三谷駅小児専用券は100円、240円、370円区間行の3種類だけです。100円区間は篠目、240円区間は山口、370円区間は新山口までの切符で、240円、370円区間行は少ないながらも需要があることを伺わせます。小児100円区間のきっぷも、他のきっぷとフォント及び文字のレイアウトが違うことが分かります。

平成3年頃に委託業務を受託して以来、変わらずこれら計17種類のきっぷを販売しているとのことでした。
山口線 篠目駅 給水塔
三谷駅舎は2001年5月16日に漏電が原因と思われる火災で焼失し、その後プレハブ駅舎を経て2010年にこの木造駅舎(待合室のみ)が建てられました。ポストと背の高い木だけは旧駅舎時代から残っています。
山口線 篠目駅 駅名標
三谷駅村上酒舗看板村上酒舗は駅舎を出て道路を左手に曲がり、30秒ほどの所にあります。厳密な意味では駅前ではなく、少し離れています。

近づいてみると、右写真のように、「三谷駅 JR西日本乗車券発売所」の看板が掲げられています。
お店には70歳代の女性が店番をしていました。

三谷駅では自由席特急券も販売しており、明日紹介します。

レア度:★★☆☆☆
(山口線三谷駅は交通の便が悪いが、行けば常備軟券は買える)

2012年11月3日土曜日

JR西日本 金額式常備軟券乗車券1 山口線 篠目駅

山口県山口市阿東篠目字細野にある山口線の篠目駅は、山口地域鉄道部管理の無人駅ですが、駅前の吉田商店で金額式常備軟券乗車券を大人専用だけ計6種類販売している簡易委託駅です。以下すべて紹介します。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券1 山口線 篠目駅
篠目から180円、200円区間行です。
200円区間は実使用しましたので、無効処理がされています。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券1 山口線 篠目駅
篠目から230円、320円区間行です。最も販売実績が多いのは山口までの320円区間行、次が宮野・上山口までの230円区間行です。
JR西日本 金額式常備軟券乗車券1 山口線 篠目駅
篠目から400円、570円区間行です。3番目に売れるのが新山口までの570円区間行とのことです。きっぷの地紋は赤色「JR W」で、山口駅発行です。このように、営業キロが32キロ以下の当日限り有効の切符が売られています。

JR西日本 金額式常備軟券乗車券表紙 山口線 篠目駅
店主のご厚意により、11枚綴りの委託販売片道乗車券の表紙をいただくことができました。11枚綴りで、11枚分の値段が印刷されています。
しかし、販売額の5%のマージンしかJR西日本から委託先には支払われません。しかも11枚分前払いです。
山口線 篠目駅舎と吉田商店
吉田商店案内@篠目駅篠目駅ホームに降りると、駅舎の向かい側に吉田商店が見えます。
駅舎は無人ですが、右写真のように、「きっぷは、駅前の吉田商店で販売しています。」と案内があります。
山口線 吉田商店
吉田商店きっぷ売り場案内@篠目駅吉田商店は、以前は農協だったようで、建物上部にその文字の跡が残っています。
近づいてみると、右写真のように、「篠目駅 JR西日本乗車券発売所」の看板が掲げられています。
お店には近所に住む89歳の女性が店番をしており、時折訪れる近所の方と世間話をしていました。
店の中には最小限の日用品が陳列されており、「いつ店を閉めても大丈夫な状態」にしてあるとのことでした。
きっぷを購入した後、玄米茶をいただきました。
山口線 篠目駅 給水塔
篠目駅といえば給水塔が有名です。この給水塔は1922(大正11)年に建てられ、1973(昭和48)年に蒸気機関車の運行が廃止されるまで使用されました。
山口線 篠目駅 給水塔
津和野駅側から篠目駅を望みました。巨大な給水塔が鎮座しているのが分かります。この光景がレトロ感溢れているため、2004年にTBS系列で放送された松本清張原作、中居正広主演のテレビドラマ「砂の器」の撮影に亀嵩駅として当駅が使われました。
山口線 篠目駅 給水塔
給水塔をバックに篠目駅を発車するキハ47-1131を先頭にする2両編成の2546D普通 山口行きです。腕木式信号機も復元されており、絵になります。
山口線 篠目駅 給水塔
キハ40-2070単行の2545D 普通 益田行きです。
ホーム上には通常の駅名標のほか、文字が変体仮名で右から左に書かれた木製の駅名標が設置されています。
山口線 篠目駅 給水塔
2543D 普通 益田行きと篠目駅で行き違いし、給水塔をバックに通過するスーパーおき3号新山口行きです。

このように、篠目駅は金額式常備軟券乗車券とレトロな給水塔の2つを楽しむことができます。

これまでの紹介内容をまとめます。
種類 山口線 篠目駅
営業時間 毎日8:00頃~日没頃
(病院受診時など不定期に閉店するので注意)
金額式
(大人用)
180円、200円、230円、320円、400円、570円区間行
合計1,900円

レア度:★★☆☆☆
(山口線篠目駅は交通の便が悪いが、行けば常備軟券は買える)

2012年11月2日金曜日

JR東日本 料金専用補充券7 新宿駅 新幹線特急券(のぞみ料金分割)

JR東日本 料金専用補充券7 新宿駅 新幹線特急券(のぞみ料金)
JR東日本山手線 新宿駅発行の料金専用補充券です。
地紋は、緑色で「JR E」です。
東京→新山口間の新幹線特急券、
東京~名古屋 のぞみ新大阪~広島 のぞみ料金で、大人1名で8,160円となっています。

改札外に出ずに、のぞみ→ひかり(orこだま)→のぞみと乗車する場合、
1、全区間をのぞみに乗る場合の料金
2、のぞみ料金を分割して計算する場合
以上1と2のうち、安い方で料金を計算します。
今回の区間の場合、1だと8,260円、2だと8,160円になるので、2での発行となります。
しかし、2の場合は現行のマルスシステムでは発行できないので、必ず料金専用補充券での発行となります。
都内の大きな駅で堂々と料金専用補充券を購入できる、いくつかの手段の1つです(値は張りますが…)。

新幹線指定券、席のみ券
新幹線指定券は、席のみ券がマルス券で発行されました。
のぞみ→こだま→みずほ→こだまの順に、各駅で10分未満の乗り換えで乗車できるスムースな乗継でした。

しかも、みずほには初乗車でき、普通席なのに横4列シートなのは快適でした。

レア度:★☆☆☆☆
(条件さえ満たせば都内でも料金専用補充券はいつでも購入可能)

JR東日本 料金専用補充券 関連記事
1 柏矢町駅 (2人で1枚)
2 有明駅 (普通グリーン券ホリデー事前料金)
3 岩泉駅 (自由席新幹線特急券)
4 奥多摩駅 (寝台特急あげぼの号)
5 陸奥鶴田駅 (リゾートしらかみ)
6 小野駅 (松本→千葉 自由席特急券)
7 新宿駅 (のぞみ料金分割)

2012年11月1日木曜日

JR東日本 発駅常備補充片道乗車券1 分倍河原駅

JR東日本 補充片道乗車券 分倍河原駅
京王電鉄分倍河原駅発行 分倍河原→三見間の補充片道乗車券です。地紋は、水色で「JR E」です。
経路は
南武・武蔵野・中央東・山手・品川・○幹・厚狭・美祢線・山陰
発売日共 7日間有効、13,130円
(社)分倍河原駅発行です。

JR東日本 分倍河原駅JR南武線分倍河原駅は京王電鉄に出改札業務を委託しており、100km以下(1620円区間以下)の近距離乗車券については自動券売機での発売ですが、100kmを超える乗車券は補充券での発売になります。

分倍河原駅定期券発売窓口の営業時間は平日、土日共に7時30分~20時です。

途中、日暮里(北改札口)、鴬谷(南口)、上野(不忍改札)、御徒町(南口)、秋葉原(中央改札)、神田(北口・東口改札)、東京(丸の内中央改札)、新山口(在来線改札)、小野田途中下車

最後、無人駅で途中下車し、手元に残りました。

レア度:★☆☆☆☆
(補充券自体は珍しいが、いつでも入手可能)

関連記事
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JR東日本 補充往復乗車券(学割) 分倍河原駅