台湾鉄道花蓮駅3Bホームで発車を待つE200型E208がけん引する莒光号台東行きです。
莒光号(きょこうごう)は、自強号(特急に相当)の補完列車として運行され急行に相当します。
台湾鉄道(台鐵)は、新鋭の電車であるEMU3000型の投入に伴い、将来的には莒光号自体も廃止する方向で検討しており、一部の車両は2022年6月28日の運行を以て運用を終了しました。
しかし、莒光号自体は廃止されておらず、一部の旧型車両が引退したものの、新しい車両はまだ運行しています。
詳細
•旧型客車は引退:
2022年6月28日の運行を最後に、手動扉を備えた「旧莒光」客車は引退しました。
•自動扉の莒光号は運行継続:
比較的最近に製造された、自動扉を備えた莒光号は、まだ運行を継続しています。
•将来的な廃止:
台鐵は、新鋭のEMU3000型の増備に伴い、莒光号自体も追って廃止する予定であることが伝えられています。
背景
•EMU3000型の投入:
より高速で快適なEMU3000型の車両が投入されることで、莒光号の役割は徐々に縮小されると考えられます。
•老朽化の解消:
莒光号の運行終了は、台鐵の車両更新と輸送力強化の一環です。
現在もオレンジ色の車体の莒光号が運行されていますが、将来的には全て廃止される予定です。台湾でも国鉄末期に様に急行の本数は年々少なくなっており、珍しい存在となった莒光号を撮影できて満足です。
E200型電気機関車の後位には電源車が連結しています。
電源車の後位には1車両だけ青い客車が連結されています。
なんと!郵便車ではありませんか!日本では1986年10月1日に完全廃止された郵便車(郵便荷物車)が約40年後の台湾では今でも現役とは!
感動以外の何物でもありません。しかも、載せている荷物がヒヨコ!
大井川鉄道や東武鉄道で運行されている観光客目当ての客車列車ではなく、現役バリバリで電源車、郵便荷物車も連結する電気機関車牽引の客車急行列車がここに存在するのです。
莒光号台東行きの側面表示です。
莒光号台東行きの側面表示です。
台湾までは格安航空券を使えば往復3万円程度で行くことができますし、もうすぐ全廃されてしまうことが確実な客車急行列車を是非肉眼で確認することをお勧めします。
レア度:★☆☆☆☆
(台北に行けば今なら撮影可)
2025年10月時点の台東線 莒光号 台東行き 時刻表
![]() | 花蓮 | 6:34 | ― | (602次) | → | 9:47 | 台東 |
(台北に行けば今なら撮影可)
☑参考サイト
[風前の灯]台湾を走る客車急行”莒光號”の全運用について述べる
台湾鉄路管理局の公式サイト(日本語版)

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