東急田園都市線青葉台駅2番線に到着する
東京メトロ8000系8111Fによる
各停渋谷行きです。
8000系による各停渋谷行き側面表示です。
田園都市線の起点である渋谷駅は半蔵門線と直通しているため、途中駅のような位置づけですが、多くの乗客は渋谷駅で乗降するため、渋谷駅発着の列車の設定が以前から求められていました。しかし、田園都市線の渋谷駅には折り返し用のポイント設備はあるものの、引き上げ線が存在しないため、日中の時間帯において折り返し運行は難しく、2014年6月21日のダイヤ改正までは、早朝夜間を除き半蔵門線との直通列車として運行されていました。
渋谷駅の折り返し設備は、1977年4月7日の開業時から表参道駅寄りに両渡り線があるのみでしたが、2008年秋に池尻大橋駅方に片渡り線が新設され、一旦表参道駅方に列車を引き上げることなく渋谷駅ホームから始発列車を運転することができるようになりました。
ただし、この渡り線を使用する渋谷駅始発列車は、半蔵門線方面のホームである2番線から発車する形になり、乗客目線では非常にわかりにくい状況です。
2009年6月6日のダイヤ改正から、この新たな渡り線を用いて、それまで深夜帯にごく一部列車のみであった渋谷駅発着(始発)の各駅停車を早朝・深夜帯に増発したほか、2012年3月17日のダイヤ改正でも混雑緩和のため、土休日の夕方に渋谷駅始発の下り急行が2本新設されました。この列車は東急側から回送されての2番線発で、半蔵門線からの各駅停車(1番線着)と接続してからの先発となっていました。
2014年6月21日のダイヤ改正では、日中に準急列車が新設され田園都市線内が増発となったと共に、日中に渋谷駅発着の各駅停車が毎時2本設定されるようになりました。この列車は半蔵門線の半蔵門駅まで回送して同駅の引き上げ線で折り返す運行体系となっており、東京メトロへの一方的なコスト負担が必要となっています。 このような日中の渋谷駅発着列車の設定も、2021年3月13日の抜本的ダイヤ改正で廃止となり、田園都市線の各停の運行頻度は日中8本/時から6本/時に減量されています。
7年ばかりの間に、田園都市線の各停には「各停」の表示が加わったり、8500系が引退し、2020系が続々と導入、8000系と08系はフルカラーLED化されるなど、大きく変貌してしまっていました。
メトロS運用の各停渋谷行きの運用は、平日は鷺沼5時55分発渋谷6時23分着の55S、中央林間23時36分発渋谷24時28分着の63S、土休日は中央林間5時59分発渋谷6時55分着の51S、中央林間23時36分発渋谷24時28分着の67Sだけの運用となってしまい、いつでも撮影できるだろうと足が遠のいていた田園都市線の各停渋谷行きの走行写真を撮影できる機会は、夏場の早朝だけに逆戻りしてしまうとともに、中央林間~鷺沼間では不可能となってしまいました。
2021年3月12日(金)までの各停 渋谷行き 土休日時刻表(例)
| 中央林間 | 14:49 | ― | (059142) | → | 15:49② | 渋谷 |
レア度:★☆☆☆☆
(田園都市線の日中の各停渋谷行き運行は2014~2021年のみ)
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