山陽本線岡山駅3番線に停車中の227系 L23編成のS普通 万富行きです。
227系のS普通 万富行き側面表示です。
1. 現代のダイヤにおいて「平日704M」のみ設定されている背景
この列車が平日限定でポツンと設定されている理由は、「平日朝ラッシュ時における瀬戸・万富エリアからの膨大な通勤・通学需要」と、「伯備線側からの効率的な車両送り込み(営業列車化)」にあります。
- 万富始発の上り折り返し列車が本命: 平日朝7時台後半、万富・瀬戸駅から岡山方面へ向かう通勤・通学客はピークを迎えます。この最混雑期を乗り切るため、万富駅7時57分に始発列車として発車する折り返しの上り普通列車糸崎行き709Mが設定されており、この始発列車を仕立てるための車両送り込みの役割を704Mが担っています。
- 備中高梁からの直通と土休日全廃の経緯: 備中高梁発とすることで、伯備線沿線から岡山駅を跨いで東部(瀬戸・万富方面)へ向かう直通客の利便性も同時に確保しています。このリレーは平日のオフィス通勤や沿線高校への通学に100%特化したラッシュ対策であるため、利用客が激減する土休日には増発の必要性が全くありません。そのため、2023(令和5)年3月18日のダイヤ改正において、土休日の万富行き運行は完全に全廃され、平日限定の運用となりました。
2. 過去にはもっと多く設定されていたのか?
和気行きや吉永行きと同様に、国鉄末期からJR初期にかけては「日中(昼間)」を中心に今よりもはるかに多くの万富行きが走っていました。
● 1986(昭和61)年11月1日 改正(国鉄最後の白紙改正)
国鉄が民営化を前に断行した「短編成・高頻度化(シティ電車化)」により、岡山都市圏のパターンダイヤが確立されました。これにより、乗客が減少する兵庫県境(上郡方面)への直通を日中に間引く代わりに、折り返し設備(中線・引上線)を持つ瀬戸駅や万富駅での折り返し列車が日中に多数設定されました。
具体的には岡山駅発車時刻で言うと以下の4本が設定されています。
10時11分発
11時12分発
13時12分発
15時12分発
なお、間の時間帯である12時12分発、14時12分発、および16時12分発は、一駅手前の「瀬戸行き」として運行され、綺麗に毎時11〜12分発の等間隔ダイヤが組まれていました。
● 1992(平成4)年3月14日 改正(JR発足後の再編)
JR西日本の利便性向上施策により、それまで日中に万富駅で折り返していたローカル列車の多くが、より需要の大きな「和気駅折り返し」に統一、もしくは「相生・姫路行き」への長距離直通へと格上げ・延長されました。これにより昼間の万富行きは一斉に姿を消しました。その後も夜間の停泊絡みなどで数本が残存していましたが、ダイヤ改正のたびに効率化が進み、最終的に現在の「平日の朝ラッシュ増発用の送り込みを兼ねた、伯備線からの直通1本(704M)」という純粋な実用目的の運用だけが、かろうじて残っているのです。
なお、伯備線内ではワンマン運転をしていることから、いつかSワンマン 万富行きの表示も撮影してみたいですね。
![]() | 備中高梁 | ⑦6:15― | (704M) | → | 7:52② | 万富 |
(普通 万富行きは平日1本/日の設定)
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